台湾が実効支配する金門島の周辺海域で転覆した中国船に乗っていて救助された乗員が中国に強制送還されました。
台湾が実効支配し、「禁止水域」と定めている金門島の周辺海域で14日、進入した中国船が台湾当局の巡視艇が追跡中に転覆、乗っていた4人のうち2人が死亡しました。
20日、死亡した船員の遺族らが現地を訪れて遺体の引き取りと別れの儀式を行いました。
また、台湾当局に救助された2人は中国に強制送還されたということです。
台湾当局は禁止水域で漁をする中国船への正当な取り締まりだったとしていますが、中国側は「悪質な『事件』である」と主張し、金門島周辺の警戒を強化するとしています。